妊娠中、
貧血になる
妊婦さんは多いようです。
妊娠中の
妊婦さんの身体の変化は、かなり大きいものがあります。
胎児は、0.1mmほどの受精卵が10ヶ月後には身長50センチ、
体重3000gくらいになります。その成長には著しいものがあります。
妊婦さんにも、胎児に栄養を供給するための変化、
また分娩に対応するための変化など著しい変化がおこります。
まず、心臓から押し出される血液量が、3割~5割増しになります。
妊娠初期はそれほど増えないのですが、
赤ちゃんも大きくなる
妊娠中期から増え始め、
妊娠中ずっと続きます。
そして、分娩時には、さらに3割増しになるようです。
妊婦さんの体中の循環血液量は、
妊娠していない時と比べ、1.5倍になると言われています。
しかし、通常の血液が1.5倍になるのとは少し違うようです。
血液中には赤血球、白血球、血小板などの血球の他に、
血液の水分である血清が含まれています。
妊娠中の血液の増加は、この血清の増加が多く、
他の成分(血球)の増加はそれに伴っていません。
ですから、かなり薄い血液となっているわけです。
それが、
妊娠中の
貧血の根本原因となっているようです。
妊娠中の体は、お腹の赤ちゃんに優先的に栄養を運ぶようになっています。
薄い血液から、鉄分など、赤ちゃんの成長に必要なものが優先的に運ばれるため、
妊婦さんの体には
貧血という症状が現れるわけです。
妊婦さんの
貧血は、
妊娠初期はそれ程でもないのですが、
妊娠中期ともなると、
妊婦さんの約半分近く(40%)に
貧血が見られるというデータもあります。
妊娠週数も進むと、赤ちゃんもだんだん大きくなり、必要量が増えるわけですね。
妊婦さんの
貧血の症状としては、立ちくらみ・動悸・息切れ・疲労感など、
通常時の
貧血の症状と同じです。
貧血が酷くなると、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼすようです。
いくらお腹の赤ちゃんに優先的に栄養が運ばれるとはいえ、
重症の場合は、発育も悪くなり、未熟児や虚弱体質児も心配されます。
また、分娩時に微弱陣痛になったり、出血多量になったり、
難産になる場合もあるようです。
<妊婦さんの貧血対策>貧血は早急に改善する必要があります。
妊婦の定期健診を受けているのでしたら、
かかりつけの産科医で定期的に血液検査をしますので、
その結果により、鉄剤や造血剤を処方してくれると思います。
しかし、やはり食事で摂取するのがいいですね。
貧血は主に鉄分不足が原因です。
ですから、鉄分の多い食品である、
レバー、あさり、かつお、うなぎ、卵黄、ひじき、
小松菜、ほうれん草、プルーンなどの摂取、
同時に、ビタミンC、タンパク質、ビタミンB12、葉酸などの摂取。
鉄強化食品の摂取・・・鉄強化の菓子類もあります。
鉄製の調理器具で調理する。調理時に鉄卵などを入れる。
などの工夫をしてください。
妊婦さんも
貧血を早急に解決し、快適な
妊娠ライフを送りたいですね。
妊婦さんにとってもいい飲み物!☆
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